怪奇なおばさんの読書ノート

読んだ本、見た映画、聴いた音楽などなどの感想。

天上の虹(マンガ)ー里中満智子 1-20巻

最近NHK里中満智子さんのインタービューを見た。 中学生の時に万葉集に出会って大好きになり、
持統天皇をテーマにしたマンガをライフワークをして長年描き続けてきて、今年完結したいという話だった。
それでそのマンガを読んでみたいなあと思っていたところ、友人の蔵書の中に1-20巻を見つけ借りてきた。
今年で22巻まで発売されているので、あと二冊。 そして完結するのにもう一冊?

7世紀の日本、奈良以前の話。 私の日本史の知識は中学の頃から増えていない。 それももう数十年も
昔のこと。 それでも大化の改新だの天武天皇だの、律令制だのとおぼえのあることばがたくさん出てくる。
その頃の記録は残っていてもとても簡素らしい。 里中さんは伝えられている史実はそのまま使い、よくわかって
いないところは想像でとてもおもしろいドラマに仕上げている。
でも、やはり歴史なので、く、暗い、お、重い。。。。。。。
当時の日本で一番恵まれていたであろう皇族の話なのだが、思うように生きることがとても難しい時代だ。
ちょっと謀反の疑いをかけられれば、すぐ死罪とか。(警察も裁判もない。。。) 病気や怪我で人は簡単に死ぬし。

20冊一気読みしたが、何かとても重い気分だ。 救いはあるのか? ともかくどう話が完結するのが知りたい。
それに持統天皇の後、歴史はどうなったのだっけ? 何だか歴書をひもといてみたくなった。
イメージ 1