ダイアナ ウィン ジョーンズは好きなファンタジー作家でわりと片っ端から読んでいるのですが、
これは読んでいなかったと手にとった次第。 1987年に最初出たらしい。
彼女の作品は少年少女向きといっても大人でも楽しめる作品が多いのだけど、これに関しては
十代前半向きだわ。
時間旅行と扱うといろいろパラドックスが出てきたりするので、それぞれの作家がいろいろ策を練る
ところだけど、この話も時間旅行を扱っているので、ちょっとわけわからないというか、説明不足というか
何か徹底していないところがあるように思う。 そこがメインテーマではないといえばそれでいいのかも
しれないけど。
1939年ロンドンから地方へ疎開してきた12歳の少女ヴィヴィアンはTime Cityからやってきた
少年ジョナサンとサムに人違いされてTime Cityへと連れ去られる。
ジョナサンとサムはTime Cityの危機を救うべき冒険したのだ。
ある時からFaber John とTime Ladyなる二人が歴史を管理するTime Cityなるものを作り、
4つの時代に4つのCasketというものを配置する。 それにはそれぞれGuardianがついているし、Time City
からはさまざまな時代にObserversが送り込まれている。
そのTimeCityが崩壊の危機にさらされているのだ。 ジョナサンとサムは最初、それはTimeLadyのせいだと
信じ、彼女を捕まえようとする。 そして間違ってヴィヴィアンを誘拐する。。。というので話が始まった
はずなのだけど、いつの間にか危機は違ってきて、誰かが4つのCasketを盗み、Time Cityを支配しようと
しているのとTimeCity自身が時計の振り子が片側に振り切ったみたいに、停止するという問題が出てくる。
結局は悪巧みしているのは誰か、Casketを盗まれないように。。。というのが話の主なテーマになる。
で、最後はTimeCityの危機は回避されるものの、ヴィヴィアンのこれからはどうなるのか?というところで
話が終わる。
小学校高学年向き。 ちょっと彼女の話にしては物足りなかった。