これはこの作者の初期の作品を復刻したものらしいです。
日本おおかみの人狼の話。
東北の山奥の村に人狼の村があり、そこでは村中の男が戦って一番強い者が長となる。
たまたまここ数代の長は世襲で現在の長の唯一の息子として生まれたのがりょう。
しかし彼は戦うのが嫌で10歳を過ぎ、戦いを挑まれるようになると村から出てはいけないという
掟をやぶって村を出る。
村の男達に追いかけられながら、点々と移動するのだけど、その時々で出会った人達との
交流が短編として書かれています。 それぞれ心暖まる話、でいいのですが、結局数ヶ月の
つきあいの後、りょうは去っていくので、話の発展がありません。
そこがちょっと物足りない感じがします。
それで星3つ半。